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西林木の家

1996年
島根県出雲市

用途 専用住宅
延床面積 228㎡
構造 木造
階数 地上1階

第4回しまね景観賞 奨励賞
快適住宅コンテスト 選外佳作

住宅建築1997年10月号掲載

規則的な架構と切妻の大屋根
 出雲平野の冬は北西の季節風が大変厳しい。それを防ぐように作られた防風林が、出雲地方にみられる黒松でできた築地松である。築地松は敷地の北と西にL字型に設けられている。この築地松は出雲平野独特の景観を作り出しているが、近年松食虫の被害を受け、どんどん姿を消している。
 この家はちょうどこの築地松のように車庫、渡廊下そして母屋をL字型に配置してある。これによって庭を冬の季節風から守っている。
 母屋は梁間方向2間の2スパン、そして桁行方向1間の10スパンという規則的に組まれた架構でできている。この架構が家全体に一つのリズムを作りだしている。この架構の上に切妻の大屋根がのっている。大屋根の中央には三日月形のトップライトが設けられており、家の中央に自然光を落している。
 梁は集成材の合せ梁となっており、その中に天井を照らす照明器具とライティングダクトが仕込まれている。家全体のあかりは、天井を照らす間接照明で取り、あとは必要な場所にライティングダクトからスポットライトで取れるようになっている。
 梁から上の小屋空間は仕切りがなく連続した空間となっていて、家全体の一体感を作り出している。台所、食堂、居間、書斎そして子供室は、一つの連続した空間としてあり、家具、建具によってその使われ方に合わせて仕切ることができる。
(龜谷 清)

▲南側全景

▲中庭から居間、子供室に続くテラス廻り

▲ガレージから渡り廊下、母屋を見る-冬、北西の季節風から庭を守るようにL字型に配置されている

▲玄関ホールから見た室内空間-梁間方向2間の2スパン、桁行方向1間の10スパンの規則的な架構
母屋の切妻の大屋根-規則的な架構の上にシェルターのように覆い、自然光を入れる三日月型のトップライトを設ける

▲母屋の一室空間―居間、食堂、台所、書斎、子供室は梁から上は仕切りもなく連続した一体空間
天井、壁、床も同一仕上げ

▲子供室とテラス

▲玄関ホール

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